熊野陽人[博士(体育学)]
机上と現場で考えるコーチング論 (熊野 陽人/関西福祉大学)
2020年、全世界が新型コロナウイルスの脅威に晒され、夏に行われるはずであった東京オリンピックが1年延期されることが決まりました(2020年5月6日現在)。オリンピックといえばスポーツの祭典ですが、スポーツの主役であるアスリートは様々なスタッフに支えられており、アスリートひとりではなかなか競技活動を円滑に行うことができません。その中でも、アスリートに大きな影響を与える存在が「コーチ」です。競技種目によっては、コーチ(指導者)の方がアスリートよりも注目を浴びることもあります。では、コーチとはどういう存在なのでしょうか?コーチが行う「コーチング」とは、どんなものなのでしょうか?机の上で論じられるセオリー的なコーチング論と、私がコーチング現場での経験を基に考えるコーチング論を交え、ざっくばらんにコラムを書かせていただきます。
①コーチとは?
②コーチングのテリトリー
③トレーニングや練習の「文脈」を掴む
④コーチングのフィロソフィー
⑤経験と科学とコーチング
基本情報
名前 | 熊野 陽人 |
---|---|
資格等 | 博士(体育学) |
ご所属 | 関西福祉大学社会福祉学部 専任講師、同大学陸上競技部コーチ |
プロフィール |
大阪教育大学→東海大学大学院(修士課程)→鹿屋体育大学大学院(博士課程)。 専門種目は陸上競技・跳躍。研究分野はコーチング学、トレーニング科学。 研究と現場を繋ぎ、ジュニアアスリートへの普及・強化からナショナルレベルのアスリートの指導まで、精力的に活動している。 特に、フィジカルの強化に主眼を置き、様々な競技種目のアスリートを対象にフィジカルトレーニング、ジャンプトレーニング(プライオメトリクス)の指導を行っている。 また、海外のコーチとの交流を盛んに行い、トレーニングやコーチングについての情報を常にアップデートしている。 (現在のコーチング状況)
|